離婚成立前に住宅購入で住宅ローンを検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
現住所(夫と住んでいる家)の家が住宅ローンを組んでいる場合、離婚前の住宅購入はセカンドハウスローンになるかもしれません。
結婚してから住宅を購入した場合は、夫婦二人の共有財産になります。
こっそり家を買おうとしても金融機関には結婚していることは隠せません。
離婚成立前でも住宅ローンの審査を受けようとすると、名義が妻であっても第2の住まいという扱いになります。
セカンドハウスローンと住宅ローンの違い
まず「住宅ローン」は契約者本人又はその家族が住むことが条件とされています。
勤続年数、年収、借入などが審査の対象になり、金利は低めに設定されています。
一方、「セカンドハウスローン」は別荘や別宅などの購入のためのローンです。
そのため金利は住宅ローンより高めの設定になっています。
シングルマザーになって収入が1馬力になったうえに、高い金利のセカンドハウスローンを組むのは得策とは言えません。
また、審査基準も住宅ローンより厳しく最低年収が500万以上が求められます。
実際に受けようとした方の話
家族構成 5人家族
夫(52歳)年収600万円
妻(48歳)年収300万円
長男(大学生)
長女(高校生)
夫の両親
現住所は「夫の父親」と「夫」名義(2世帯住宅にするため住宅ローンを組み現在返済中)
離婚を決意したものの、同居しながら離婚の話を進めるのも嫌なので賃貸の3LDKを探していましたが、中古住宅でいい物件があったため購入に切り替えました。
離婚はしていないため、妻名義で住宅ローンを組む場合も夫の情報は必要です。
住宅ローンの仮審査も合格して売買契約をしたあと、本審査の段階で夫に住宅ローンがあるためセカンドハウスローン扱いになるとのことでした。
妻の年収ではセカンドハウスローンは組めないので夫名義でセカンドハウスローンを組むか、夫に連帯保証人になってもらうかで審査は否決されました。
結局、妻は家賃は高くなるけど賃貸に引っ越しました。
賃貸住宅vs住宅購入!?
賃貸と中古住宅購入では結局どちらがいいの?とさまざまな議論がされていますが、それぞれメリット、デメリットがあります。
賃貸の場合
(メリット)
すぐに居住ができる。
メンテナンスの費用がかからない。
ライフスタイルに合わせて引っ越しができる。
(デメリット)
自分の好きなように設備や間取りを変えられない。
家賃を払い続けなければならない。
中古住宅購入の場合
(メリット)
住宅ローンを完済すれば、毎月の居住費が少なくなる。
団体信用生命保険に加入していると、契約者が死亡または高度障害になった場合は、以後のローンの支払いはなくなる。
間取りや設備変更が自由にできる。
(デメリット)
多額のローンを組むことになる。
固定資産税や地震保険など一定額の費用が必要になる。
修繕費が高額である。
売却できない場合、維持費を払い続けなければならない。
今回のまとめ
離婚成立前に住宅購入をしたくてもセカンドハウスローン扱いになるかもしれない。
セカンドハウスローンだと審査基準が厳しく、金利も高い。
賃貸住宅と住宅購入のメリットとデメリット
住宅を購入すると設備やリフォームを自由にできるのは魅力ですが、賃貸住宅であれば、将来お子様と同居やお子様の家の近くに移り住み暮らすこともできます。
離婚を考えたら賃貸住宅の方がスムーズに事が進む気がします。
参考になれば幸いです。
ここに記載されているのは、筆者の経験に基づく一般的な見解です。